妊娠中は「食べて良いもの」「食べてはいけないもの」があるので、食事には気をつかいますよね。
海苔には妊婦さんにとって大切な葉酸や鉄分、タウリンが豊富に含まれているため積極的に食べたい食材です。
一方で、妊娠中に海苔の食べ過ぎは良くないと聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
海苔の食べ過ぎが危険というのがもし本当であれば、どれくらいの摂取量なら安全なのか、さらには毎日食べても大丈夫なのか、ということについても気になるところです。
そこでこの記事では、妊娠中に海苔を食べ過ぎるとどんな危険があるのか、おすすめの摂取量や毎日食べられるのか、さらには海苔を食べるときの注意点についてもお伝えしていきます!
妊娠中に海苔を食べ過ぎると危険って本当?
結論からお伝えすると、海苔は妊娠中に必要な栄養素が豊富に含まれるおすすめな食材の1つです!
ただし、適量を食べるのであれば危険性はほとんどありませんが、極端な食べすぎには注意が必要です。
海苔に含まれる主な栄養素には以下のようなものがありますよ。
- 葉酸
- カリウム
- タウリン
- 鉄分
- 食物繊維
これらの栄養素は、妊婦さんにとって嬉しいメリットがあるものばかりですね♪
上記の中でも葉酸は他の食品と比べてトップクラスに多く含まれています!
葉酸はお腹の赤ちゃんの体を作っていくうえでとても大切な栄養素なので、妊娠中や妊娠を望む女性には必須な栄養素ですよね。
他にもむくみの解消が期待できるカリウムやタウリン、貧血予防に効果的な鉄分も海苔にはたくさん含まれているんですよ♪
妊娠中は便秘に悩まされがちですが、海苔には食物繊維も多く含まれているので、便秘予防も期待できます。
妊娠中に必要な栄養素がたくさん含まれている海苔は、妊婦さんにとって積極的に食事に取り入れていきたい食材の1つですね!
しかし、妊娠中に必要な栄養素を海苔からすべて摂取しようというのはなかなか難しいです。
そのため他の食品も組み合わせたり、上手にサプリメントを利用するなどして、妊娠中に必要な栄養をバランスよく摂取するようにしましょう。
海苔には妊娠中にうれしい栄養素が豊富な一方で、気をつけなければいけない栄養素も含まれています。
それはヨウ素です。
ヨウ素は、お腹の赤ちゃんが正常に育つために大切な栄養素なのですが、その一方で摂りすぎると赤ちゃんの甲状腺機能が低下してしまうことがあります。
しかし、海苔を日常的に大量に食べることはなかなか難しいため、毎日食べたからと言ってヨウ素の過剰摂取に繋がることは考えにくいです。
ただし、ヨウ素はこんぶなどにも多く含まれるため、海苔以外にもヨウ素を多く含む食材を食べる場合は摂取量に気をつける必要があります。
ヨウ素を多く含む食材には以下のようなものがあります。
妊娠中に必要な1日あたりのヨウ素は170 μg で、1日あたりの上限は2,200μg とされています。
乾燥した「まこんぶ」1gには、1日の上限に近い量のヨウ素が含まれているので妊娠中は注意する必要がありますね。
ただ、海苔には妊婦さんに必要な栄養素がたくさん含まれており、日常的に食べるくらいの量であれば基本的に危険はありません。
それでもどれくらいの量であれば妊娠中に食べても良いのか、おすすめの摂取量や食べる頻度なんかも気になりますよね。
そこで次に、妊娠中におすすめの海苔の摂取量や、毎日食べても問題ないのか、ということについてお伝えしますね。
妊娠中におすすめの海苔の摂取量は?毎日食べてもいい?
妊娠中におすすめの海苔の摂取量や、毎日食べても問題ないのかということですが、結論から言うと1日に2〜3枚程度であれば基本的に毎日食べても大丈夫です。
ただし、こんぶなどのヨウ素を多く含む食材を食べるときは、海苔を食べないなどする必要があります。
また、海苔には不溶性の食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は便秘解消に役立つメリットがある一方で、摂りすぎるとかえって便秘になったり腹痛や胃痛、消化不良の原因にもなります。
妊娠中に必要な栄養素が豊富に含まれている海苔なので、たくさん食べたいと思うかもしれませんが、なにごとも適量が大切なんですね。
ちなみに妊娠中に必要な栄養素を海苔だけで補おうとすると、スーパーなどで売られている「全型」と呼ばれるサイズの海苔を約8枚食べなくてはいけません!
毎日海苔を8枚も食べることは大変ですし、なにより体調を崩したりお腹の赤ちゃんによくない影響があると後悔しきれません。
そのため海苔は多くても1日に2〜3枚程度にとどめ、他の食べ物やサプリメントなども利用しながら、妊娠中に必要な栄養素を上手に摂るようにしましょう♪
妊娠中に海苔を食べる時の注意点は?
妊娠中に海苔を食べるときの注意点としては、以下の2点があげられます。
- ヨウ素の過剰摂取
- 塩分の摂りすぎ
以下でそれぞれ詳しくお伝えしますね!
ヨウ素の過剰摂取
今までもご紹介してきましたが、妊娠中に海苔を食べる時の注意点の1つ目にヨウ素の過剰摂取があります。
ヨウ素は体内で甲状腺ホルモンをつくるために欠かせない栄養素で、不足すると流産や死産のリスクが高まり、過剰に摂取すると赤ちゃんの甲状腺機能が低下してしまいます。
日本人は海産物をよく食べる習慣があるため、不足することよりも気をつけなければいけないのは過剰摂取なんですね。
以下の「ヨウ素を多く含む食材」の表の中で、焼き海苔は100gあたり2,100μgのヨウ素を含むことがわかります。
ただし、焼き海苔100gとは全型の焼き海苔約33枚分にあたるので、海苔を2〜3枚食べた程度ではヨウ素の過剰摂取にはつながりません。
食品名 | 1食あたりの平均量 (g) | 1食あたりの平均量に 含まれるヨウ素含有量 (μg) | 100gあたりの ヨウ素含有量 (μg) |
---|---|---|---|
まこんぶ(乾燥) | 5cm角(5g) | 10000 | 200000 |
焼き海苔 | 大1枚(1g) | 21 | 2100 |
わかめ(水戻し) | 1人前(10g) | 190 | 1900 |
ところてん | 1人前(100g) | 240 | 240 |
青海苔(乾燥) | 1人前(1g) | 27 | 2700 |
昆布の佃煮 | 大さじ1杯(15g) | 1650 | 11000 |
しかし、他の昆布や海藻類などのヨウ素が多く含まれる食品を一緒に食べるときは、過剰摂取につながる場合があるので注意が必要です。
塩分の過剰摂取
妊娠中に海苔を食べる時の注意点の2つ目が、塩分の過剰摂取分です。
妊娠中に塩分を摂りすぎると、妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性が高くなってしいまいます。
それ以外にも塩分の摂りすぎは、むくみにもつながるので気をつけなければならないんですね。
特に味付け海苔や韓国海苔、海苔の佃煮などは、調味料を使っている分、焼き海苔よりも塩分が高くなっています。
100gあたりの塩分量を見てみると、焼き海苔が1.3gなのに対して、味付け海苔は4.3gと、約3倍もの塩分が含まれているんですよ!
そのため味付け海苔や韓国海苔、海苔の佃煮を食べる時は、量に注意して食べるようにしましょうね。
焼き海苔は適量であれば塩分も少なく、むくみ改善が期待できるカリウムや、便秘解消に効果的な食物繊維が含まれているので、妊娠中の間食にはぴったりなんですよ♪
体重管理が必要と言われた人は、おやつに焼き海苔を取り入れてみてはいかがでしょうか?^^
妊娠中に海苔を食べ過ぎると危険って本当?摂取量や毎日食べても大丈夫? まとめ
妊娠中に海苔を食べ過ぎると危険というのは本当なのか、さらには摂取量や毎日食べられるのか、ということについてもご紹介しました。
海苔は妊婦さんにとってうれしい栄養素が多く含まれている食材です。
ただ、1日にたくさん食べるのは妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも良くないので、海苔だけで栄養素を補おうとはせず、他の食品なども組み合わせて、必要な栄養を摂取するのがオススメです♪
ヨウ素や塩分には注意する必要はあるものの、どちらも身体に必要な栄養素であり、必要以上に恐れるほどのものではありません。
海苔を上手に食事に取り入れて、健康的な妊婦ライフを送ってくださいね^^