アボカドといえば、サラダに入っていたり、小洒落たお料理に使われることが多い野菜ですよね。
味もまろやかでそのまま食べてもとってもおいしいので、手軽に食べられるところも魅力の1つです。
そんなアボカドですが、妊娠前は洗わずに食べていた習慣から、妊娠中も同じようにアボカドを洗わずに食べてしまったという妊婦さんは少なくないようです。
そこで気になるのが、妊娠中にアボカドを洗わずに食べてしまったけれど大丈夫なのかということですよね。
さらに妊娠中は生で食べると危険な食べ物が多くありますが、アボカドは生で食べてもいい食材なのでしょうか。
そこでこの記事では、
- 妊娠中にアボカドを洗わずに食べてしまったけど大丈夫なのか
- 妊娠中にアボカドを生で食べるのは危険なのか
- 妊娠中に毎日アボカドを食べてもいいのか
といったことについてご紹介します。
アボカドに含まれる栄養についても詳しくご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
妊娠中にアボカドを洗わず食べてしまったけど大丈夫?悪い影響はある?
妊娠中にアボカドを食べること自体は問題ありませんが、洗わずに食べるのは避けるようにしましょう。
なぜならアボカドの皮には、リステリア菌やサルモネラ菌という食中毒を発症する可能性がある菌が潜んでいる可能性があるためです。
普段はあまり馴染みのない菌なので、”妊娠してからはじめて知った!”なんてこともあるかもしれませんね。
実はリステリア菌もサルモネラ菌も、意外と身近なところに広く存在している菌なんですよ。
アボカド以外にも生肉や魚などに付着している可能性が高い菌なんだ!
ただし、どちらの菌も熱に弱いので加熱処理などで除菌することができます。
リステリア菌の場合、健康な人が感染しても無症状で治ることが多いのですが、妊娠中は免疫力が通常に比べて下がっているので症状を発症する可能性があります。
症状が重くなると、発熱、悪寒、筋肉痛、吐き気、嘔吐、下痢などがあらわれ、その場合は抗生物質を服用することによって治療することもあります。
妊婦さんや新生児〜生後3か月未満の乳児に関しては特に注意が必要で、感染しやすいだけでなく重症化する危険性も十分考えられます。
場合によっては感染したことにより流産や死亡など、最悪のケースになることもあるので注意したいですね。
そのためアボカドを食べる前はかならずよく洗い、しっかり水気を拭き取ってから調理するようにしてくださいね!
もしリステリア菌についてさらに詳しく知りたい場合は、厚生労働省の「リステリアによる食虫毒」もぜひ参考にしてみてくださいね。
妊娠中にアボカドを生で食べるのは危険?加熱は必要?
ずばり加熱をすると除菌ができるので安心ですが、食べる前にしっかりと洗えばアボカドを生で食べても問題ないです!
切ってから生の状態で食べたい方や、加熱調理をしてホクホクの状態にしてから食べる方など、アボカドの食べ方には好みがありますよね。
見た目や食感も変わるし、できれば好みの食べ方で食べたいよね♪
先ほどもお伝えした通り、調理する前にしっかり洗えば、皮についている菌をまるごと洗い流してしまうことができるので安心ですよ^^
アボカドは生でも加熱しても栄養価がほとんど変わらないから、好みの食べ方で食べてみてね!
ちなみにアボカドが残ってしまった場合、実は冷凍して保存することもできるんですよ!
冷凍していたアボカドを解凍しても、栄養価は変わらず美味しく食べることができるので、もし残ってしまったアボカドがある場合は試してみてくださいね♪
アボカドの加熱調理でおすすめな方法
アボカドは熟して柔らかくなった状態が食べ頃ですが、少し硬いなと感じた場合は電子レンジ調理もオススメです。
3つの手順で簡単にご紹介しますね^^
- アボカドを半分に切り、断面を下にする。
- 耐熱容器にのせラップをする
- 500wの場合、電子レンジで30秒~1分くらい加熱する(お好みで調整してくださいね!)
電子レンジで加熱するとほどよく柔らかくなり、硬めが苦手な場合でも食べやすくなりますよ♪
アボカドを加熱してつくる簡単なヘルシーおやつ
小腹が空いた時に市販のお菓子を食べるよりも、妊娠中は栄養のあるアボカドをつかったヘルシーおやつを食べてみてはいかがでしょうか^^
妊婦さんだけでなく、ご主人の晩酌のお供にもなる簡単便利なアボカドレシピですよ!
- アボカドを薄くスライスする
- 耐熱皿にクッキングシートを敷いて塩コショウをふりかける
- 600wで5分加熱。(両面600wを5分行うと表面がカリッとします♪)
味付けは塩こしょうのみですが、シンプルでおいしいんです!
栄養満点のアボカドのみでつくったおやつなので、市販のお菓子に比べて食べたときの罪悪感もありませんよね♪
アボカドは腹持ちもいいので、お腹が空いて何かつまみたいときなどにぜひお試しくださいね^^
妊娠中にアボカドは毎日食べても大丈夫?適量はどれくらい?
結論からお伝えすると、妊娠中にアボカドを毎日食べても問題ありませんが、食べ過ぎには注意しましょう。
妊娠中にアボカドを食べる場合は、1日50g程度(平均的なサイズの半分程度)を目安に食べるようにするのがおすすめです。
アボカドは栄養価が高く、妊娠中に必要な栄養素を多く含む食材ですが、その分カロリーも高いので食べ過ぎは禁物です。
また、食物繊維や脂質も豊富に含んでいるので、過剰摂取するとおなかの痛みや下痢、胃痛、胃もたれなどの原因となることがあります。
平均的なサイズのアボカド1個には大さじ2杯程度の油に相当する脂質と、レタス2.5玉分の食物繊維が含まれているんですよ!
そのためアボカドを食べる場合は適量を守り、毎日たくさん食べ過ぎないように注意しましょう。
妊娠中は体重管理もあるし、食べるなら半分程度がいいね…!
ただ、適量のアボカドを食べることで妊娠中に悩まされがちな便秘を改善する効果が期待できるんですよ^^
なぜ妊娠すると便秘がちになってしまうのかというと、妊娠中はプロゲステロンという妊娠ホルモンがどんどん作られ増えていきます。
プロゲステロンは基礎体温を上げて子宮の内膜を安定させたり、乳腺を発達させる働きがあり、妊娠初期から必要不可欠なホルモンなんですね。
しかし、プロゲステロンの分泌により腸の動きがにぶくなり、便秘になってしまう妊婦さんが多くいます。
わたしも妊娠中、便秘にかなり悩まされたよ…
さらにお腹が大きくなると腸を圧迫するので、妊娠週数が進むにつれて便秘がひどくなってしまうことも…。
妊婦中は貧血になりやすい為、サプリを飲んだり、場合によっては病院から処方された鉄剤を飲んだりしますよね。
ただ、鉄剤を飲むと便が固くなってしまうので、これも便秘の原因の1つになってしまいます。
産院では便秘を相談すると漢方薬などを処方してくれますが、あまり薬に頼りたくないというのが本音ですよね。
そこでアボカドの出番です!
毎日アボカドを食べると腸内の善玉菌が増え、腸の代謝がよくなる可能性があることが米国イリノイ大学農学部の研究報告で明らかになっています。
アボカドを食べるだけで腸内環境が良くなり、便秘の改善が期待できるなんてうれしいですよね♪
しかもアボカドには、肌や髪の毛にツヤを与える美容効果まで期待できるんです!
そんな妊婦さんにとってうれしい効果が期待できるアボカドには、いったいどんな栄養が含まれているのか、次で詳しくご紹介します!
アボカドの栄養は妊娠中におすすめ?
今までお伝えしてきた通り、アボカドには妊婦さんにとって必要な栄養素が豊富に含まれているおすすめ食材の1つです!
アボカドには妊娠中に必要な葉酸、ビタミンB6やビタミンEなどのビタミン類、さらにカリウムや鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。
それ以外にも、アボカドは別名”森のバター”と呼ばれるほど脂質が多く含まれています。
ただ、脂質が多いと聞くと、”妊娠中に食べると太っちゃうのでは…?”と心配になるかもしれませんね。
”脂質=太る”ってイメージがある…
アボカドに含まれる主な脂質はオレイン酸と呼ばれ、血中コレステロールの調整、動脈硬化、高血圧、心臓疾患などの予防効果が期待できる体に良い脂肪なんです^^
また、オレイン酸は血液をサラサラにたもってくれるので、お腹の赤ちゃんにしっかりと栄養素を届けることにも繋がりますよ。
アボカドは脂質だけでなく、
- 若返りのビタミンと言われるビタミンE、
- 脂肪燃焼をサポートしてくれるビタミンB2
- むくみの解消に役立つカリウム
など、妊娠中にうれしい栄養素がたくさん!
アボカドの栄養素一覧もぜひ参考にしてみてくださいね♪
アボカドの栄養素 | 効果 |
---|---|
不飽和脂肪酸 | 冷え性改善、美肌 |
ビタミンE | アンチエイジング、肌の代謝を促す |
食物繊維 | 肥満や便秘予防 |
葉酸 | 細胞の生産や再生を助ける |
カリウム | むくみ解消 |
ビタミンB群 | 脂肪の燃焼サポート |
その他にも老化防止や体内デトックスなど、アボカドを妊娠中に食べるメリットがたくさんあります。
アボカドは妊娠中に限らず、健康のために食生活にとり入れる方も多くいるほど人気の食材です。
そのため毎日の献立の中に、適量のアボカドを積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか^^
妊娠中にアボカドを洗わず食べてしまった!生だと危険って本当? まとめ
妊娠中にアボカドを洗わずに食べても大丈夫なのか、またアボカドは加熱せずに生で食べてもいい食材なのか、といったことについてお伝えしました。
アボカドの皮にはリステリア菌やサルモネラ菌が付着している可能性があるので、食べる場合はしっかりと洗う必要があります。
ただ、きれいに洗って水気を切れば、生でも安心して食べることができますよ。
アボカドは妊娠中に必要な栄養素を多く含むので、積極的に食べたい食材の1つです。
ただし、アボカドは脂質や食物繊維を多く含むため、妊娠中は多くても一日に半分程度を目安に、食べ過ぎないように注意しましょう。
アボカドは妊婦さん自身やお腹の赤ちゃんにとってうれしい効果や栄養素が期待できる食材なので、ぜひ日々の食生活の中にとりいれてみてくださいね!