妊娠中はカフェインやアルコールなど、控えた方がいい飲み物がたくさんありますよね。
そのため、なにを飲んだら良いのか迷ってしまう妊婦さんも少なくないようです。
ハーブティーも、そんな飲み物のひとつ。
- 妊娠中にハーブティーを飲んでしまったけど大丈夫?
- たくさん種類があるけど、妊娠中におすすめなハーブティーはあるの?
- 妊娠中に禁忌のハーブがあるみたいだけど、ハーブティーは大丈夫?
妊娠前は気にせず飲んでいたハーブティーですが、妊娠するとこのような悩みがでてきますね。
そこでこの記事では、妊娠中にハーブティーは飲んでも大丈夫なのか、おすすめのものや禁忌とされているハーブティーについてまとめました。
妊娠時期ごとにおすすめのハーブティーも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
妊娠中にハーブティーを飲んでしまったけど大丈夫?
ハーブティーはリラックス効果や美容効果などが期待できる飲み物ですが、妊娠中に飲む場合は慎重に選ぶ必要があります。
ハーブの中には子宮収縮作用やホルモンの分泌を促進するものがあるため、妊娠中にハーブティーを飲む場合は注意する必要があるんですね。
ハーブティーの中には妊娠中に飲まない方がいいものもあるよ!
特に妊娠初期はお腹の赤ちゃんの発育に影響を与える可能性が高いため、できるだけハーブティー自体避けるようにするのがおすすめです。
ただ、妊娠中期以降、安定期に入ったからハーブティーを飲んでも大丈夫というわけではないんですね。
ハーブの種類や摂取量によっては、出血しやすくなったり、産後の母乳分泌を減少させる作用があるものもあります。
また、カフェインやポリフェノールを含むハーブティーもあり、たくさん飲むことでお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があります。
そのためハーブティーを飲む場合は、妊娠中に飲んでもいいもの、逆に控えた方がいいものをしっかり理解しておくと安心ですね。
すべてのハーブティーが妊娠中に避けるべきというわけではなく、妊娠中に飲んでも問題ないハーブティーももちろんあるんですよ!
そこで妊娠中に飲まない方がいい禁忌のハーブティーや、おすすめのハーブティーについてお伝えしていきますね^^
妊娠中に禁忌のハーブティはどれ?
まずは、妊娠中は禁忌とされているハーブについてご紹介しますね!
セージ
セージは妊娠初期に特に気をつけたいハーブです。
セージには”ツヨン”という精油成分が含まれており、妊娠初期に摂取すると流産のリスクが高まることがわかっています。
セージは本来「長寿のハーブ」と呼ばれており、消化促進や口内炎予防、美肌効果があるといわれていますが、妊娠中は飲むのを控えるようにしましょう。
レモングラス
レモングラスは爽やかな香りと味わいが特徴のハーブですが、子宮収縮作用があるため注意したいハーブの1つです。
子宮収縮作用が強まると、流産や早産のリスクが高くなります。
レモングラスはハーブティー以外に、料理のトッピングとして用いられることが多いハーブなので一度にたくさん摂取することは少ないかもしれませんが、流産率の高い妊娠初期は特に控えるようにしましょう。
授乳中も安全性が確認されていないため、摂取量に注意が必要です。
カモミール
カモミールにはリラックス効果や消化促進効果があるので、妊娠中に飲みたくなるかもしれませんね。
しかしカモミールには子宮収縮作用があるため、妊娠中は避けた方がいいハーブの1つ。
特に妊娠初期は流産率が高いため、カモミールティーを飲むことは控えるようにしましょう。
キク科の植物なので、キク科アレルギーの人も注意してくださいね!
ラベンダー
ラベンダーにはホルモン作用があり、妊娠中に過剰摂取すると子宮出血のリスクがあるといわれています。
生理を促す作用もあるため、妊娠初期は特に気をつけたいハーブです。
また、ラベンダーに含まれる”タンニン”には妊娠中に摂りたい鉄分や葉酸の吸収を妨げる作用があります。
妊娠中、授乳中の安全性がわかっていないため避けるのがおすすめです。
セントジョーンズワート
セントジョーンズワートはうつ病などに効果があるとされるハーブですが、子宮収縮作用があるため妊娠中に摂取すると危険な場合があります。
セントジョーンズワートはサプリメントにもつかわれていることがあるため注意してくださいね。
動物実験によると、セントジョーンズワートが先天異常を引き起こす可能性があることもわかっています。
母乳を飲んだ赤ちゃんの気力低下やぐずり泣きを引き起こすともいわれているので、授乳中も摂取を避けるのがおすすめです。
ハイビスカス
ハイビスカスティーには、ビタミンCやアントシアニンなどの抗酸化物質が豊富に含まれており、美容効果のあるハーブティーです。
ハイビスカスには月経を刺激する効果や至急収縮作用があるため、妊娠中の摂取には注意が必要です。
ハイビスカスティーは酸味が強いため、一度にたくさん飲むことは少ないかもしれませんが、流産率の高い妊娠初期は特に控えるようにしましょう。
体を冷やす効果もあるため、注意してくださいね!
ジャスミン
香りが特徴的なジャスミンティーにはカフェインが含まれており、子宮収縮作用もあるため妊娠中に控えたいハーブティーになります。
妊娠中は1日に約200mgまでであればカフェインをとってもいいとされていますが、できるだけ避けたいものですよね。
また、ジャスミンには子宮を収縮させる作用があるため、妊娠初期は特に注意するようにしてくださいね。
そのほかに、以下のハーブティーは妊娠中に避けた方が良いとされています。
うっかりハーブティーを飲んでしまっても、ティーカップ一杯など少量であれば問題ない場合がほとんどです。
ただしお腹の張りや出血など、体に違和感が少しでもあると感じた場合は医療機関を受診するようにしてくださいね。
妊娠中におすすめのハーブティーは?
禁忌とされるハーブティーがある一方で、妊娠中におすすめといわれているハーブティーもあります。
ここでは、妊娠の時期別におすすめなハーブティーを紹介します♪
妊娠初期におすすめのハーブティー
◎ペパーミント◎
ペパーミントには、消化不良の解消や吐き気を抑える作用があります。
香りを嗅ぐだけでも、妊娠初期のつわりに効果があるといわれています。
妊娠中のだるさや頭がぼーっとするときに飲むのもオススメなハーブティーですよ^^
ただし母乳の出を抑制してしまう作用もあるため、授乳時の摂取は控えましょう。
血圧を上昇させる効果もあるため、高血圧の場合は控えるようにしてくださいね。
◎ジンジャー◎
ジンジャーには血流促進作用があり、妊娠中のむくみ対策に効果的です。
代謝を促す効果もあり、体を温めてくれるので冷え性の方にもおすすめです。
つわりの吐き気を抑えるためには、生のジンジャーをすりおろして飲み物やスープに入れると効果的ですよ♪
妊娠中期におすすめのハーブティー
◎ネトル◎
ネトルには造血作用があり、体内の血液量が増える妊娠中におすすめのハーブティーです。
ネトルには利尿作用もあるので、妊娠中のむくみ対策にも効果的ですよ♪
ビタミンCや葉酸など、お腹の赤ちゃんの発達に必要な栄養素が豊富に含まれています。
鉄分も摂取できるので、貧血気味の人にもおすすめしたいハーブティーです。
◎ローズヒップ◎
ローズヒップティーにはビタミンCがレモンの約20倍含まれています!
そのため妊娠中の肌トラブル改善や免疫力アップ、疲労回復効果が期待できるんですよ^^
妊娠中の便秘解消にも効果がありますが、飲み過ぎるとお腹が緩くなる可能性があるので注意してくださいね。
鉄分やミネラルも含まれており、ネトルと組み合わせると相乗効果があるといわれています。
◎タンデライオンルート(たんぽぽ茶)◎
タンデライオンルートには利尿作用があるため、妊娠中のむくみ対策に効果があります。
母乳の分泌を良くする効果もあるため、産後にもおすすめのハーブティーなんですよ^^
水溶性食物繊維の”イヌリン”が含まれているため、お腹の中の乳酸菌を増やし、便通を改善してくれる作用もあります。
便秘になりやすい妊娠中にうれしいハーブティーですね♪
妊娠後期・臨月におすすめのハーブティー
◎ラズベリーリーフ◎
ラズベリーリーフは”安産のためのお茶”と呼ばれており、ヨーロッパで古くから飲まれてきたハーブティー
子宮周りの筋肉をやわらかくし、陣痛をやわらげてくれますよ。
産後も母体の回復に効果があり、母乳の分泌も良くしてくれる妊娠後期から産後にかけておすすめのハーブティーです^^
ただ、妊娠後期や臨月の方にはおすすめですが、子宮痙攣効果があるため妊娠初期に飲むのは避けるくようにしてくださいね!
\ 多くのママが安産だったと実感 /
こちらの記事では、妊娠中にラズベリーリーフティーは効果があるのかご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね!
妊娠中にハーブティーを飲むときの注意点は?
妊娠中にハーブティーを飲む場合は、以下の点に注意しましょう。
- 妊娠中に飲んでも大丈夫か事前にしっかり確認する。
- 市販のハーブティーは複数のハーブが配合されていることがあるため、成分をしっかり確認する。
- 一日に飲む量は1〜2杯程度を目安に適量を楽しむ。
ハーブティーにはさまざまな種類が存在しており、それぞれに異なった効果や味わいがあります。
ハーブティーにはリラックス効果もあるよね♪
ハーブティーの種類は数多くあるため正確に数えることは難しいですが、市販のものだけでも100種類以上あると言われています。
しかも、市販のハーブティーには複数のハーブが配合されていることがあります。
そのため、ハーブティーを飲む前に妊娠中に飲んでも問題ないのかしっかりと成分を確認するようにしましょう。
もし心配であれば、医師や助産師さんに相談するのがおすすめですよ。
また、ハーブティーは民間療法的な側面もあり、妊娠中の影響についてまだわかっていない種類もあるので大量に飲むのは控えるようにするのが安心です。
そのため1日1~2杯を目安にして、適量を楽しみたいですね。
もしハーブティーを飲んで少しでも体調に異変があれば、すぐ医療機関を受診するようにしてくださいね!
妊娠中にハーブティーを飲むメリットは?
妊婦さんに禁忌のハーブティーや注意点をお伝えしてきたため、妊娠中にハーブティーを飲むのは控えようかな、と思われたかもしれませんね。
ただ、妊娠中にハーブティーを飲むメリットも実はたくさんあるんですよ^^
ハーブティーの多くはノンカフェインのため、妊娠前にコーヒーなどのカフェインを含む飲み物を好んで飲んでいた場合の代わりとして楽しむことができます。
カフェインの過剰摂取を防げるね!
また、ハーブティーにはビタミンやミネラルなど、妊娠中に必要な栄養素が含まれており、ビタミンCを豊富に含むローズヒップティーのように美肌や免疫力向上が期待できるものもあるんですよ^^
ローズヒップティーは妊娠中の肌荒れした時によく飲んでたよー
それ以外に、ハーブティーには様々な薬効成分も含まれています。
例えば、ジンジャーティーには体を温める効果や吐き気を抑える効果があり、つわり対策としておすすめですし、ラズベリーリーフティーには子宮機能をサポートする効果があり、安産に役立つとされています。
妊娠中はストレスや不安を感じて気持ちが不安定になりやすいですが、そんなときにリラックス効果やリフレッシュ効果のあるハーブティーを飲むことで、心と身体のバランスを整えることもできますよ^^
ハーブティーの香りや味わいの癒し効果はバツグン♪
ハーブティーは気持ちをリラックスさせたり、妊娠中にうれしい効果や必要な栄養素をとることができるといったメリットがあるので、適量を守って楽しんでみてくださいね♪
こちらの記事では、妊娠中にカフェインレスコーヒーを毎日飲んでも大丈夫なのかご紹介しているので、コーヒーが好きでカフェインレスコーヒーを毎日飲んでいる妊婦さんはぜひ読んでみてくださいね!
妊娠中にハーブティーを飲んでしまったけど大丈夫?禁忌やおすすめはどれ? まとめ
妊娠中にハーブティーを飲んでも大丈夫なのか、妊婦さんにとって禁忌のハーブティーやおすすめのハーブティーについて紹介しました。
妊娠中にハーブティーを飲む際のポイントをまとめると、以下のようになります。
- 妊娠中に飲んでもいいハーブティーなのか、事前にしっかり確認する
- 妊娠中におすすめなハーブティーも一日1〜2杯程度を目安に飲む
- ハーブティーを飲んで体に少しでも違和感を感じたら、すぐに医療機関を受診する
ハーブティーの中には妊娠中に控えた方がいいものがある一方で、妊娠中にうれしい効果があるものや妊婦さんに必要なビタミンやミネラルなどが豊富に含まれているものもあります。
適量を守って取り入れれば、産後の体を整える効果があるものもあるんですよ。
そのためハーブティーの持つ効果や飲む量に注意しながら、妊娠中もハーブティーを楽しんでみてくださいね♪