夏の暑い日に食べたくなる食材の1つにスイカがありますよね。
スイカ好きな人の中には”三食スイカでもいい!”なんて方もいるくらいなので、スイカがとにかく大好きな妊婦さんもいらっしゃいますね。
ただ、妊娠中にスイカを食べ過ぎることでお腹の赤ちゃんに悪影響などないのか気になるところです。
そもそも妊婦さんが食べるスイカの適量とはどれくらいの量なのでしょうかても大丈夫なのでしょうか。
そこでこの記事では、妊婦さんがスイカを食べ過ぎるとお腹の赤ちゃんに悪影響はあるのか、適量はどれくらいなのか、といったことについてお伝えしていきます。
スイカが大好きで、ついついたくさん食べ過ぎてしまう妊婦さんは、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
妊婦がスイカを食べてもいい?
そもそも妊婦さんがスイカを食べてもいいのか、ということなのですが、結論から言ってしまうとスイカは妊娠中でも問題なく食べることができる食材の1つです。
スイカには水分、ビタミンC、ビタミンA、カリウム、マグネシウムなど、妊婦さんとお腹の赤ちゃんにとって必要な栄養がたくさん含まれています。
妊娠中は通常に比べて水分が多く必要になるため、一日に1.5〜2リットルの水分をとる必要があります。
ただ、毎日1.5〜2リットルもの水分をとるのは大変に感じますよね。
スイカは約90%が水分なので、おいしく手軽に水分補給することができるんですよ♪
夏が旬のスイカは水分補給が手軽にできるだけでなく、体を冷やしてくれる効果もあるので熱中症予防にもおすすめの食べ物なんですね。
妊娠すると夏の暑さは本当につらく、体力を奪われますよね。
少し歩くだけでも体温が上昇して、汗びっしょりなんてこともしばしば…。
妊娠中は熱中症になりやすいから夏の暑さは要注意!!
そんな時にスイカを食べると水分補給ができて、上昇した体温も下げてくれるうれしいメリットがあるんですよ♪
さらにスイカは食物繊維が豊富に含まれているので、妊娠中の便秘予防にも効果的なんですね^^
妊娠中はただでさえ便秘になりやすいからうれしい…!
また、スイカに含まれるカリウムはむくみの原因となるナトリウムを排出してくれるので、妊娠中にむくみが気になる場合もスイカは心強い味方になってくれます。
妊娠中にスイカを食べることで体調が整ったり、お腹の赤ちゃんの成長に必要な栄養素を届けることができるといったうれしいメリットがたくさんあるんですよ!
そんな妊婦さんにうれしい効果があるスイカなので、たくさん食べた方がいいのでは?と思いますよね。
ただ、妊娠中にスイカを食べ過ぎることによる悪影響はないのかも気になるところです。
そこで次に、妊婦さんがスイカを食べ過ぎると悪影響はあるのかということについてご紹介しますね!
妊婦がスイカを食べ過ぎると悪影響はある?
スイカは妊婦さんにとっておすすめな食材の1つなので、たくさん食べればうれしい効果はさらに増すのでしょうか?
妊娠中にスイカを適量摂取するのは水分補給や栄養補給に役立つのでおすすめですが、スイカを食べ過ぎることはおすすめできません。
その理由として、以下のものがあげられます。
- スイカにはカラダを冷やす効果があるため、大量に食べることで体が冷えてお腹が張ったり、つわりを悪化させる可能性がある。
- スイカをの食べ過ぎにより消化不良や下痢など、消化器系の不調を引き起こす可能性がある。
- スイカを食べ過ぎることで果糖の過剰摂取となり、血糖値の上昇や体重増加につながる可能性がある。
先ほどもお伝えしたとおり、スイカは約90%が水分なので適量であればつわり時の水分補給などに役立ちます。
冷やしたスイカはつわり中でも食べやすいお助け食材だったよー♪
しかしスイカを食べ過ぎることで体が冷えてしまい、結果としてお腹が張りやすくなってしまいます。
なぜ体が冷えるとお腹が張ってしまうのかというと、冷えにより体の血液循環が悪くなり、子宮の血管も収縮してしまうからなんですね。
寒い日は体がギューッと縮こまるもんね!
また、内臓が冷えると消化機能も落ちてしまうので、消化不良や下痢の原因にもなります。
お腹が張ると妊婦さんも赤ちゃんも苦しい思いをしてしまうため、妊娠中の体の冷えは大敵なんですね。
それ以外にも、スイカには果糖が含まれているので、食べ過ぎると血糖値の上昇や体重増加にもつながってしまいます。
スイカはほとんど水分だと思っていたから、安心して食べ過ぎるところだった…!
スイカは100gあたりのカロリー41kcal、糖分9.2gと比較的低カロリーな食材ですが、Mサイズのスイカを4分の1玉食べたときのカロリーは282kcalと、菓子パン1つ食べた時と同じくらいのカロリーになります。
サイズごとのカロリーは以下のようになっているので、参考にしてみてくださいね!
サイズ | カロリー | 糖分 |
---|---|---|
Mサイズ1玉 (可食部2,750g) | 1,128kcal | 253.0g |
2分の1 (可食部1,375g) | 564kcal | 126.5g |
4分の1 (可食部688g) | 282kcal | 63.3g |
8分の1 (可食部344g) | 141kcal | 31.7g |
100g | 41kcal | 9.2g |
妊娠中にスイカを食べ過ぎることによる悪影響にはどんなものがあるのかわかりましたが、いったいどれくらいが適量なのか気になりますよね。
そこで次に、妊婦さんがスイカを食べる時の適切な量についてお伝えしますね♪
こちらの記事では、妊娠中の時期別に食べ過ぎてしまった時の対処法をお伝えしているので、スイカを食べ過ぎて苦しいようであればぜひ読んでみてくださいね!
妊婦がスイカを食べるときの適量はどれくらい?
妊娠中にスイカを食べ過ぎてしまった時の悪影響についてお伝えしましたが、適量を守ればいいことばかりなので安心してくださいね。
厚生労働省の「妊産婦のための食事バランスガイド」によれば、妊娠初期に推奨されている果物の摂取量はみかん2個分(約200g)となっており、妊娠中期以降はみかん3個分(約300g)の果物の摂取が推奨されています。
そのため、つわりで脱水症状が起こりやすい妊娠初期~中期までは1日200g程度を目安に、むくみの症状がひどくなりやすい妊娠中期~後期には1日300gを目安に摂取できるといいですね。
- 妊娠初期~中期までは1日200g程度
- 妊娠中期~後期には1日300g程度
厚生労働省は間食をする場合、一般的に200kcal以内を目安に食べるのが望ましいとしています。
★【参考】:厚生労働省e-ヘルスネット「間食のエネルギー(カロリー)」
スイカを300g食べた時のカロリーは140kcal前後なので、厚生労働省が推奨するカロリー内にしっかりおさまっているので安心して食べることができますよ^^
ただし、人それぞれ適量は異なるので、無理に300gのスイカを食べる必要はありません。
上記でお伝えした摂取量を上限に、おいしく食べれる範囲でスイカを楽しみたいですね♪
スイカの栄養は妊婦におすすめ?
上記でもお伝えしたとおり、スイカに含まれる栄養素は妊婦さんの体にうれしい効果があります!
ここでは、妊娠中にうれしいスイカの栄養についてお伝えしますね!
カリウム
カリウムはミネラルの一種で、妊娠中は胎盤やお腹の赤ちゃんが成長する上で多く必要になる栄養素です。
カリウムが不足するとつわりがひどくなる可能性があるので、妊娠中は積極的にとりたい栄養素の1つなんですよ。
それ以外にもカリウムは体内の塩分量を調整して、余分な塩分は体外に排出する役割もあるため、むくみ改善にも役立ちます♪
特に妊娠後期には足や指のむくみが気になることが多いので、カリウムを多く含むスイカは妊婦さんにおすすめの食材なんですよ^^
ビタミンA
ビタミンAはお腹の赤ちゃんの皮膚や粘膜の形成、臓器の発育に不可欠な栄養素の1つ!
ただ、ビタミンAは妊娠中に摂り過ぎるとよくないとも言われていますよね。
摂りすぎはダメと言われると怖くて食べられない…!
実はビタミンAには以下の2つのタイプがあり、
- 体内でβカロテン(主に野菜や果物に含まれる)からビタミンAに変わるもの
- ビタミンAとして食べ物に含まれているもの
2つ目の”食べ物にビタミンAとして含まれているもの”については、妊娠中に摂取する場合、量に注意する必要があります。
一方、スイカなどに含まれるβカロテンは、体内で必要な分だけビタミンAに変わって消費されます。
余ったβカロテンは体外に排出されるため、過剰摂取になる心配はないんですね!
そのため、スイカのビタミンAは量を気にすることなく安心してとることができますよ^^
リコピン
スイカの鮮やかな赤色には、リコピンという成分が含まれています。
リコピンといえばトマトにたくさん含まれているイメージがあるね!
リコピンは美肌づくりに役立つだけでなく、悪玉コレステロールを下げる効果が期待できる抗酸化物質なんですよ。
妊娠中は通常に比べてお肌がデリケートになりやすいので、スイカのリコピンは妊婦さんにとってうれしい栄養素ですよね!
リコピンはアンチエイジング効果も期待できるので、妊娠中に限らずお肌を気にする女性なら積極的に摂りたい栄養素ですね♪
ペクチン
ペクチンは、リンゴや柑橘類などのさまざまな果物に含まれる水溶性食物繊維です。
ペクチンにはコレステロールや血糖値、腸内環境の改善、デトックスや美肌効果といったうれしい働きがあります。
ペクチンは善玉菌を増やし、腸内フローラを整える効果があるので、腸の蠕動運動を促進し、便秘や下痢を解消する効果があります。
さらに体内に蓄積した有害物質を吸着して、体外に排出するデトックス効果が期待できるんですよ。
また、ペクチンはビタミンCと一緒に摂取すると、コラーゲンの生成を促進する効果があります。
スイカにはビタミンCもふくまれているため、適量を食べることでお肌や髪のハリや弾力を保ってくれますよ。
さらにペクチンには抗酸化作用もあるため、お肌の老化を防ぐ効果が期待できるんです^^
ご紹介したとおり、スイカに含まれる栄養素は妊娠中におすすめな栄養素が含まれているので、適量を守りながらおいしく食べてみてくださいね!
妊婦がスイカの種を食べても大丈夫?
スイカは種を1つ1つ取るのが手間で、ついつい食べちゃうこともありますよね。
ただ、スイカの種を妊娠中に食べても大丈夫なのでしょうか?
結論としては、妊娠中にスイカの種を謝って食べてしまったとしても大丈夫です。
スイカの種は外側に頑丈な種皮があるため、誤って食べてしまったとしてもほとんど消化されることなく体の外に排出されます。
また、スイカの種は脂肪とたんぱく質からできているため、消化されたとしても特に問題ありませんよ^^
日本ではスイカの種を食べる風習はありませんが、中国ではスイカの種を炒ってから塩で味付けして食べる習慣があり、一般的な食材とされています。
他の国で普通に食べられていると知って安心しちゃった♪
カボチャの種やひまわりの種も同じようにして食べられていますよね。
ただ、スイカの種を食べても安心とお伝えしましたが、取り除けるようであれば基本的には取り除くのがおすすめです。
スイカの種には、アブシシン酸という酵素阻害物質が含まれており、体内に入ると消化酵素の働きを妨げてしまうことがあります
スイカの種をたくさん食べすぎることで、消化不良や下痢などの症状が現れないとも言い切れません。
そのため妊娠中は可能な限りスイカの種を取り除いて食べるようにするのが安心安全のためにもおすすめですよ^^
妊婦がスイカを食べ過ぎると悪影響はある?適量はどれくらい? まとめ
妊婦がスイカを食べ過ぎるとどんな悪影響はあるのか、さらに妊娠中にスイカを食べる時の適量はどれくらいなのかといったことについてお伝えしました。
スイカは約90%が水分なので手軽に水分補給ができる上に、妊娠中に必要な栄養素が豊富に含まれています。
ただし、食べすぎることで体が冷えてしまったり消化不良を起こす可能性があるので、妊娠中は200〜300gを目安にスイカを食べるようにしましょう!
妊婦さんにうれしいメリットがあるスイカですが、食べ過ぎると悪いデメリットもあるので適量を食べたいものですね。
スイカに限らず、どの食材も食べ過ぎるのはよくありません。
妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、いろいろな食材を適量を楽しんでみてくださいね♪