妊娠中にネギトロを食べてしまったけど大丈夫？量や冷凍はおすすめ？

妊娠してお腹の中に新しい命が宿ると、今まで気にもしなかったようなことに注意する必要がありますね。

とくに食べ物は、妊娠中に「食べてもいいもの」「食べてはいけないもの」があるので、ついうっかり食べてしまった！と心配になることも少なくないです。

この記事に辿り着いたということは、妊娠中にネギトロを食べてしまい、「ネギトロを食べてしまったけど大丈夫かな…」と不安になっているのではないかと思います。

そこでこの記事では、妊娠中にネギトロを食べても大丈夫なのか、食べてもいい量や冷凍はおすすめなのか、といったことについてご紹介します！

この記事を読むことで妊娠中にネギトロを食べても大丈夫なのかということがわかるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね！

妊娠中にネギトロを食べてしまったけど大丈夫？

結論から言うと、妊娠中にネギトロを食べても基本的には問題はありません。

ネギトロは原料がマグロでできているので、妊娠中に食べても問題のない魚です。

マグロには赤ちゃんの脳の発達に欠かせない栄養素であるDHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペタエン酸）が豊富に含まれているので、妊婦さんにとっておすすめの食材なんですよ。

DHAやEPAは人体に必須な栄養素であることから、サプリメントでもよく目にしますよね。

実は、DHAとEPAという2つの栄養素は人間の体内では作ることができないので、食材から摂取する必要があり、お腹の赤ちゃんの脳の発達に必要となる重要な栄養素です。

しかし、ネギトロを食べる上で気をつけないといけないのが食中毒と食べる量です。

まず、妊娠中にネギトロを食べることで食中毒にかかる危険性があります。

鮮度の悪いネギトロはアニサキスや腸炎ビブリオに汚染されていることがあり、免疫力が低下している妊娠中に生で食べることによって食中毒を発症する恐れがあります。

それ以外にもネギトロに含まれるヒスタミンによって、食中毒を発症することもあります。

ヒスタミンは、マグロに含まれるアミノ酸が細菌によって分解されることで生成される物質で、 食中毒の原因の一つとなります。

アニサキスや腸炎ビブリオは十分に加熱することによって死滅しますが、ヒスタミンは加熱処理をしても除去できないため、ネギトロを加熱したから安心というわけではないんですね。

ただ、ネギトロを食べたからといって必ずしも食中毒になるわけではありません。

鮮度がいいネギトロや、食品衛生管理の徹底された店舗で提供されているネギトロの場合、食中毒の危険性はそれほど高くありません。

ネギトロをご自身で作る場合は鮮度管理に注意して、妊婦さんやお腹の赤ちゃんのためにもリスクを最小限にすることが大切ですね。

次に、妊娠中に食べてもいいネギトロの量について詳しくお伝えしますね。

妊娠中に食べてもいいネギトロの量は？

ネギトロの原料であるマグロは、種類によっては水銀を多く含むので、妊娠中に食べる際は量に注意が必要です。

国内で流通しているマグロは、クロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロの5種類が大部分をしめます。

妊娠中にマグロを食べる場合は、クロマグロやメバチマグロだと80g程度を1週間に1回まで、ミナミマグロは80g程度を1週間に２回までが目やすです。

ちなみにキハダマグロやビンナガマグロは特に気にせずに妊娠前と同じように食べても大丈夫なマグロなので、量を気にせずに食べたい場合はおすすめですよ♪

ネギトロにつかわれているマグロの種類がわからない場合は、1回に食べる量を80g程度におさえるのが安心です。

水銀を含む魚で、妊娠中に量を気をつければ食べられる魚の種類と摂取量の目やすは以下のようになっているので参考にしてみてくださいね。

＞＞妊娠初期にお寿司を食べてしまったけど大丈夫？お腹の赤ちゃんへの影響は？

摂食量の目安	魚介類
1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回まで 　（1週間当たり10g程度）	バンドウイルカ
1回約80gとして妊婦は2週間に1回まで 　（1週間当たり40g程度）	コビレゴンドウ
1回約80gとして妊婦は週に1回まで 　（1週間当たり80g程度）	キンメダイ
	メカジキ
	クロマグロ
	メバチ(メバチマグロ)
	エッチュウバイガイ
	ツチクジラ
	マッコウクジラ
1回約80gとして妊婦は週に2回まで 　（1週間当たり160g程度）	キダイ
	マカジキ
	ユメカサゴ
	ミナミマグロ
	ヨシキリザメ
	イシイルカ

ちなみに、なぜ水銀を多く含む魚を妊娠中に控える必要があるのかというと、水銀はお腹の中の赤ちゃんの脳や脊髄といった中枢神経の発達に影響をあたえる可能性があるためです。

特にマグロ類に多く含まれるメチル水銀は胎盤を通してしまうため、水銀の影響を受けやすいお腹の中の赤ちゃんのためにも食べる量には注意する必要があるんですね。

水銀は胎盤を通してお腹の赤ちゃんに影響するため、胎盤が完成する妊娠4ヶ月以降から水銀を含む魚を食べる場合は特に注意する必要があります。

そこで気になるのが、妊婦さんが１回あたりに食べてもいい目安とされる80gは、一体どれくらいの量なのか、ということですよね。

お寿司やお刺身なら一貫またはひと切れあたり約15gなので、お刺身なら5枚、お寿司なら5貫程度までならOKということになります。

お寿司やお刺身が好きだと、「お刺身5枚しか食べられないのか…」と残念に感じてしまうかもしれません。

ただ、水銀をほとんど含まない魚であれば、妊娠前と同じように食べても大丈夫なんですよ！

妊娠中に量を気にせずに食べてもいい魚には以下のものがあるので、参考にしてみてくださいね。

食卓によくならぶサケやサンマ、サラダなどに使われるツナ缶、マグロでもキハダマグロ、ビンナガマグロ、メジマグロは妊娠前と同じように食べることができます。

厚生労働省が出しているパンフレットにも、妊娠中の魚の食べ方について詳しく書かれているので、一度目を通しておくのも安心ですね！

★厚生労働省：これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと

 ただ、好きだからといって食べ過ぎるのは良くないので、適量を守って食べるようにしましょうね！

冷凍したネギトロは妊娠中におすすめ？

ネギトロは冷凍保存ができる上に、冷凍してしまえば鮮度が落ちることも防げて便利ですね。

そんな冷凍保存可能なネギトロですが、冷凍したネギトロでもしっかり量を守れば妊娠中でも食べることができます！

しかも冷凍したネギトロにはメリットがあって、長期保存や鮮度が落ちるのを防ぐことはもちろん、食中毒のリスクも下げることができるのでおすすめです♪

ネギトロの食中毒の原因であるアニサキスは、−20度以下で24時間以上冷凍すると死滅します。

また、腸炎ビブリオも10℃以下だと増殖することができず、−20℃以下のの冷凍状態だと死滅してしまいます。

そのため、アニサキスや腸炎ビブリオによる食中毒を防ぐためには、一度冷凍してしまうのが安心なんですね！

ヒスタミンによる食中毒も、冷凍することでヒスタミン産生菌という微生物の活動止めることができるので、結果として食中毒の予防につながります。

妊娠中は飲める薬が限られており、食中毒になってしまうと死産・流産・早産のリスクが高くなってしまうため、ネギトロを購入してすぐに食べないようであれば冷凍保存するのがおすすめですよ！

妊娠中にネギトロを食べてしまったけど大丈夫？量や冷凍はおすすめ？まとめ

妊娠中にネギトロを食べてしまったけど大丈夫なのか、食べてもいい量や冷凍はおすすめなのか、ということについてお伝えしました。

• 妊娠中にネギトロを食べる時は量に気を付ける。（1回約80gを週に1回まで）
• マグロには、赤ちゃんの脳の発達に欠かせないD H A（ドコサヘキサエン酸）やEPA（エイコサペタエン酸）が豊富に含まれており、適量を食べる分にはおすすめな食材。
• 鮮度が落ちてきたら、生で食べずに加熱調理して食べるようにする。
• 妊娠中にネギトロを冷凍しても食べるのは食中毒を防ぐ上でもおすすめ！ただし、食べる量は1回約80gとして週に1回までと量を守る。

ネギトロは一品あれば食卓がちょっぴり華やかになり、ご飯に乗せるだけで手軽においしく食べられる便利な食材ですよね♪

また、ネギトロは冷凍保存もできて、妊娠中に必要な栄養素もとれるのも嬉しいですね！

妊娠中はお腹の赤ちゃんを守るために何かと規制が多く大変ですが、「あれもダメ！これもダメ！！」と我慢ばかりするとストレスがたまってしまい、妊婦さんにもお腹の赤ちゃんにも良くありません。

鮮度が良く適切な量であれば、ネギトロは妊娠中でも食べて大丈夫な食材なので、上手に取り入れて妊娠中の食事を楽しんでみてくださいね♪

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