妊娠中にココアを毎日飲んでも大丈夫？カフェインやポリフェノールは？

ココアは栄養価が高くカラダにいいことで知られているため、朝食などに毎日飲む習慣があるという方は少なくありません。

そのため妊娠中にも取り入れたいところですが、ココアにはカフェインやポリフェノールが含まれているので、毎日飲んでも大丈夫か気になりますよね。

そこでこの記事では、妊娠中に毎日ココアを飲んでも大丈夫なのかお伝えします。

また、ココアに含まれるカフェインやポリフェノールについても詳しくご紹介するので、ぜひ最後までご覧くださいね。

妊娠中にココアを毎日飲んでも大丈夫？

結論からお伝えすると、妊娠中にココアを毎日飲んでも大丈夫ですが、飲む量には注意する必要があります。

ココアには、妊娠中の過剰摂取に注意したいカフェインやポリフェノールが含まれています。

そのため妊娠中にココアを飲む場合、純ココアなら1日1～2杯、ミルクココアなら1日1杯程度を目安に飲むようにしましょう。

また、妊娠中はカロリーや糖質にも注意する必要があるので、ココアを飲むときの牛乳や砂糖の量には気をつけたいところ！

寝る前にココアを飲んでしまうと、カフェインの作用でよく眠れない可能性もあるので、早めの時間帯に飲むのがおすすめですよ。

ココアに含まれるカフェインの量は妊娠中でも大丈夫？

市販されているココアは、主に「純ココア」と「ミルクココア」の2種類があり、含まれるカフェインの量はそれぞれ異なります。

カカオ豆からカカオバターを除去して作られる”純ココア”は、100gあたり約200mg、ココア1杯あたりだと約10mgのカフェインが含まれています。

一方、純ココアに砂糖や乳成分を加えて作られる”ミルクココア”の場合、100gに対してごく少量のカフェインしか含まれていません。

そのため、ミルクココアをつかって1杯のココアを作った場合のカフェインの量は、妊娠中でもそれほど気にしなくて大丈夫です。

ココアの種類	カフェインの量
純ココア	100gあたり約200mg 1杯（約5g）あたり約10mg
ミルクココア	少量

ちなみに妊娠中にカフェイン摂取量する場合、1日200mg以下にすることが望ましいされています。

★参考：厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ＆A」

ココアでカフェイン200mgを摂取するとなると、100gの純ココアを飲む必要がありますが、そんなに飲める人はまずいませんよね。

そのため、ココアに含まれるカフェインについては、適量を楽しむ分には妊娠中でも問題のない量なので安心して楽しんでくださいね。

ココアに含まれるポリフェノールの量は妊娠中でも大丈夫？

ココア1杯に含まれるカフェインの量は、妊娠中でも問題ない範囲ということはわかりましたが、ポリフェノールについてはどうなのでしょうか。

ココアはポリフェノールが多く含まれる飲み物の1つなので、飲み過ぎには注意する必要があります。

妊娠中のポリフェノールの摂取量に関して明確なガイドラインはありませんが、ポリフェノールの過剰摂取がお腹の赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼす可能性があることがわかっています。

また、カフェインよりも、コーヒーやココア、チョコレートに含まれているポリフェノールも問題視されています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、生活習慣病の予防に役立つと言われていますので、最近の健康ブームに乗って、過剰摂取をする傾向にありますが、臨月にポリフェノールを過剰摂取すると、胎児に心不全を起こすことがあり、注意が必要です。最近、分娩予定日近くの胎児に突然の不整脈をきたした症例を経験しましたが、調べてみると胎児の心臓に形態的な異常はなく、実は母体のポリフェノールの過剰摂取が原因だったことが判明しました。過剰摂取量は定められていませんが、臨月に入るとなるべく避けるように注意しましょう。

引用元：青葉レディースクリニック

ココアに含まれるポリフェノールの量は、純ココアやミルクココア、製品などによっても異なりますが、純ココアの場合、１杯（約5ｇ）あたり約180mgのカカオポリフェノールが含まれています。

純ココアはあまり加工がされておらず、カカオの成分がより多く残っているため、一般的なミルクココアよりもポリフェノールが多く含まれています。

一方、ミルクココアには砂糖や乳製品が加えられているため、純ココアに比べてポリフェノールの含有量が少なめです。

以下に、主要なメーカーが販売するミルクココアに含まれるポリフェノールの量についてご紹介しますね。

商品名	1杯あたりの量	ポリフェノールの量
ブルボン「ミルクココア」	20g	162mg
森永「ミルクココア」	20g	200mg
森永「大人のためのミルクココア」	20g	250mg
バンホーテン「スティックミルクココア」	18g	130mg

上記でもお伝えしたとおり、妊娠中のポリフェノールに関して明確な摂取基準はありませんが、できるだけ控えたいようであればミルクココアを選ぶのがおすすめですよ。

妊娠中にココアを飲むときの注意点は？

妊娠中に安心してココアを楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。

以下に、妊娠中にココアを飲むときの注意点についてお伝えしますね。

カフェインとポリフェノールの含有量をチェックする

ココアは製品によってカフェインやポリフェノールの含有量が異なるため、購入前に必ずチェックしましょう。

妊娠中に安全とされるカフェイン摂取量は1日200mg以下となっています。

ココア以外にチョコレートやコーヒーなど、カフェインやポリフェノールを多く含む食べ物や飲み物を摂取する場合は過剰摂取にならないように注意してくださいね。

砂糖と脂肪の量に注意する

純ココアは甘みがないので砂糖や牛乳を多く使いがちですし、もともと甘めのミルクココアには砂糖や乳成分が多く含まれています。

ココアには脂質も多く含まれているので、体重管理が大切な妊娠中に飲むときは飲み方にも注意したいところ！

できれば、砂糖不使用や低脂肪のココアを選ぶのがおすすめですよ。

食事とのバランスを意識する

ココアは栄養価が高い飲み物の1つで、たんぱく質、脂質、糖質、カルシウム、カリウム、鉄、ビタミンＢ2、Ｂ6、Ｂ12、食物繊維などを豊富に含んでいます。

ただし、栄養素が豊富に含まれているからといって飲み過ぎは禁物です。

ココアでお腹が満たされ、食事を減らしたり抜いてしまったりすると、妊娠中に必要な栄養素が十分にとれなくなる可能性があります。

そのため、バランスの取れた食事の一部としてココアは楽しむようにしましょう。

必要に応じて医師や栄養士に相談する

ココアは妊娠中でも飲むことができますが、妊婦さんの健康状態によっては特別な注意が必要になる場合もあります。

飲んでも大丈夫か不安に感じる場合は、医師や栄養士に相談するようにしましょう。

妊娠中にココアを毎日飲んでも大丈夫？カフェインやポリフェノールは？　まとめ

ココアは栄養価の高い飲み物なので、1日1杯程度であれば妊娠中に毎日飲んでも問題ありません。

ただし、妊娠中にココアを飲む場合はカフェインやポリフェノールの摂りすぎには気をつけ、砂糖や脂肪の含有量ができるだけ低いココアを選ぶようにしましょう。

カフェインが気になる場合はミルクココアを選び、カロリーや糖質が気になる場合は純ココアを選ぶのがおすすめですよ。

妊娠中はご自身とお腹の赤ちゃんの健康を第一に考え、適切な知識と注意をもってココアの楽しんでみてくださいね！