栄養豊富で適度な甘みのあるバナナは加熱しなくても歯茎でもつぶせる固さなので、離乳食で赤ちゃんに食べさせやすい食材の1つですよね。
そんな離乳食で使い勝手のいいバナナですが、いざ赤ちゃんに食べさせようと思うといろいろな疑問が湧いてきますよね。
- 離乳食にバナナを生であげてしまったけど大丈夫?
- 離乳食で与えるバナナの加熱はいつまで必要?
- 離乳食でバナナはいつからそのまま食べさせられる?
- 離乳食につかって余ったバナナは冷凍保存できる?
- 離乳食でバナナをあげるときの食べさ方や注意点は?
大切な赤ちゃんには離乳食で安全にバナナを食べてもらいたいもの。
そこでこの記事では、離乳食にバナナを生であげてしまったけど大丈夫なのか、加熱はいつまで必要なのか、といった疑問についてお答えしていきます。
この記事を読むことで、離乳食でバナナをどのように赤ちゃんに与えればいいのかわかるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
離乳食でバナナを生であげてしまった!加熱はいつまで必要?
結論から言うと、バナナを生で与えてもいいのは離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)以降からになります。
離乳食中期の赤ちゃんでも、初めてバナナを与える場合はティースプーン1杯程度から始めるようにしましょう。
また、離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃)にバナナを与える場合は加熱が必要になるので、忘れずに行うようにしてくださいね。
離乳食の始めるタイミングは個人差があるため、初めての食材として赤ちゃんにバナナを食べさせるときは時期に関係なく加熱をおこなうのが安心です。
また、食後は体調に変化はないか確認し、アレルギー反応はでていないか、といったことにも気を配るようにしましょう。
バナナはアレルギーを引き起こす可能性がある食材のため、安全を最優先に考えるのであれば離乳食中期以降も加熱してから食べさせてあげるのがおすすめですよ。
成長に合わせてバナナの形や大きさを調整し、食べやすくしてから赤ちゃんにあげてみてくださいね。
離乳食のバナナはいつから生で食べさせられる?
バナナを加熱せずに生のまま食べさせられるのは、離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)からになります。
バナナにはビタミンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている、成長や消化にとても良い食材なんですよ。
ただしバナナはアレルギーの原因となることもあるため、初めて提供する際は少量から始め、食後は赤ちゃんの様子をよく観察するようにします。
また、バナナはのどに詰まりやすい食材のため、赤ちゃんが食べやすい大きさや形に切ることが大切です。
先ほどもお伝えしたとおり、離乳食初期の生後5~6ヶ月頃にバナナを与える場合、加熱してから食べさせることが推奨されています。
加熱することで菌の除去やアレルギーのリスク低減、消化吸収の促進などの効果があるので、赤ちゃんへの体にかかる負担を軽減することができるんですね。
加熱は電子レンジなどでも簡単に行うことができますよ!
離乳食中期の野菜やフルーツの適切な摂取量は約20〜30gとされています。
この時期の赤ちゃんにバナナを食べさせるときは、バナナを薄切りにして2枚(約10g)を半分にカットしてあげるのがおすすめですよ。
甘くて柔らかいバナナが好きな赤ちゃんは多いですが、たくさん食べさせると他の食材を食べずに栄養が偏ってしまいます。
そのため、赤ちゃんの成長に合った適切な量や方法でバナナを食べさせてあげてくださいね!
離乳食のバナナは冷凍しても大丈夫?
離乳食期の赤ちゃんが食べる量は少量なので、バナナをあげても余らせがちですよね。
離乳食に使って残ってしまったバナナは冷凍することができるので、余った分は冷凍庫で保存するのがおすすめですよ。
離乳食のバナナを冷凍保存するメリットは多く、保存期間を延ばしたり離乳食作りの手間を省いたりすることができます。
そこで離乳食の時期別にわけて、バナナの冷凍方法と解凍方法をくわしくご紹介します。
離乳食初期(5~6ヶ月)の場合
離乳食初期(5~6ヶ月)の場合は、バナナの皮をむいてから裏ごしをしてペースト状にします。
ペースト状にしたバナナを1回分(約10g)ずつにわけて、冷凍用保存容器や袋に入れて冷凍してくださいね。
離乳食用に販売されている保存容器をつかうのが便利でおすすめですよ。
解凍するときは必要な分だけとり出して、電子レンジで加熱して解凍するようにしましょう。
水分を少し加えることでパサつきを防ぐことができますよ。
離乳食中期(7~8ヶ月)の場合
離乳食中期(7~8ヶ月)の場合は、バナナは皮をむいて粗くつぶします。
粗くつぶしたバナナは1回分(約30g)の量に分けて、冷凍用保存容器や袋に入れて冷凍します。
解凍するときは必要な分だけ取り出して、少量の水を加えて電子レンジで加熱して解凍しましょう。
離乳食後期(9~11ヶ月)の場合
離乳食後期(9~11ヶ月)の場合は、バナナの皮をむいて5mm程度の輪切りにします。
輪切りにしたバナナを1回分(約3~4枚)ずつラップに包んで冷凍します。
解凍するときは必要な分だけを取り出して、電子レンジをつかって解凍してくださいね!
離乳食でバナナをあげるときの食べさせ方や注意点は?
離乳食でバナナをあげるときの食べさせ方について、時期別に分けてお伝えしますね。
離乳食初期にバナナをあげる時の食べさせ方
離乳食初期の5~6ヶ月頃にバナナをあげる場合は、必ず加熱をしてから与えます。
バナナをすりつぶしてペースト状にし、電子レンジや鍋で少し温めてあげると、さらに甘みが出て赤ちゃんがおいしく食べられますよ。
加熱をすることで殺菌やアレルギーのリスクも低減し、消化吸収の促進などの効果が期待できますよ。
離乳食中期にバナナをあげる時の食べさせ方
離乳食中期の7~8ヶ月頃になると、バナナを加熱せずに生のままでも与えることができるようになります。
バナナは赤ちゃんが歯茎でつぶせるかたさを目安にして、粗めにつぶしてから食べさせてあげます。
この時期は、初めて生のバナナを味わう楽しさがありますね。
ただし、始めは少しだけを提供し、赤ちゃんの反応を見守りましょう。
離乳食後期にバナナをあげる時の食べさせ方
離乳食後期の9~11ヶ月頃は、手づかみ食べを始める時期です。
バナナを5mmほど薄さの輪切りにして、赤ちゃんが食べやすいサイズに切ってあげましょう。
輪切りだと取りにくそうであれば、一口サイズのスティック状にしてあげるのもいいですね!
歯茎でつぶせるかたさを目安として、赤ちゃんの手づかみ食べの練習にバナナを利用してみてくださいね!
離乳食完了期にバナナをあげる時の食べさせ方
離乳食完了期の12~18カ月頃になると、おとなと同じようなものが食べられるようになります。
必要な栄養を食事からとることができて、食べるのも上手になってくる時期ですね。
バナナを生でも食べても問題ない時期なので、安心してそのまま与えることができます。
いろいろとアレンジして与えるのもいいですね。
そのままバナナを与える場合は3分の1程度に切って、握りやすいスティック状にするのがおすすめですよ。
離乳食にバナナをあげるときの注意点は?
やさしい甘さと程よい柔らかさで離乳食につかいやすいでバナナですが、離乳食で与える場合にいくつか注意点があります。
ここでは、赤ちゃんの離乳食でバナナをあげるときの注意点についてお伝えしますね!
バナナは少量から食べさせる
バナナはアレルギー特定原材料等28品目の一つです。
アレルギーが起こらないとは言い切れないため、初めて試す際は少量から始め、徐々に量を増やすようにしましょう。
アレルギー症状が現れた場合は、すぐにかかりつけの小児科に相談するようにしましょう。
初めてバナナを与える際には、平日の午前中や病院の混雑が少ない時間帯を選ぶと安心です。
これはバナナに限らず、新しい食材を導入する際に注意すべきポイントです。
なお、バナナは加熱してもアレルギーを引き起こす可能性が低いとされていますが、加熱して提供する場合も慎重に行いましょう。
食べやすい大きさや柔らかさにする
柔らかいとはいえ、まだ食べるのが上手ではない赤ちゃんにとってバナナはのどに詰まりやすい食材の1つです。
そのため赤ちゃんの成長に合わせて、食べやすい大きさや形に切って赤ちゃんに与えるようにしましょう。
熟す前の若いバナナは噛みごたえがあることが多いため、その場合はフォークなどでつぶしてから食べやすくしてあげるようにしましょう。
適量を与える
バナナは糖質が多い果物のため、赤ちゃんが好きだからといってたくさん与えないようにしましょう。
バランスの取れた食事を食べさせるためにも、同じ食品だけをたくさん与えず、いろいろな食べ物を組み合わせてあげましょう。
バナナの提供量の目安は、
- 離乳食初期では10g(約1/10本)
- 離乳食中期では30g(約1/4本)
- 離乳食後期では50g(約半分)
となっています。
赤ちゃんがバナナを好きで、喜んで食べている姿をみるとついついたくさん与えたくなってしまいますが、赤ちゃんのためにも時期にあった量を食べさせるようにしてくださいね!
以上が、離乳食でバナナを赤ちゃんに食べさせる時の注意点になります。
バナナは栄養価が高くおいしい果物ですが、過剰な摂取やアレルギーに気をつけながら、赤ちゃんの成長に合わせて食べさせるようにしてくださいね。
離乳食にバナナを生であげてしまったけど大丈夫?いつからそのまま食べさせられる? まとめ
離乳食にバナナを生であげてしまったけど大丈夫なのか、いつから加熱せずにそのまま食べさせられるのか、といったことについてお伝えしました。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)以降であればバナナを生で食べさせても大丈夫です。
初めてバナナを与える場合は少量からはじめ、離乳食初期の赤ちゃんには必ず加熱をしてから食べさせるようにしましょう。
また、赤ちゃんの成長段階や好みに合わせて、適切な形状や大きさに調整してあげるのがおすすめですよ。
バナナが好きな赤ちゃんが多く、手づかみ食べが始まる離乳食後期にも便利な食材ですが、食べさせ過ぎには注意してくださいね。
離乳食に上手にバナナを取り入れ、安全に赤ちゃんに食べさせてあげてくださいね!