今まで普通に食べていたものでも、妊娠すると注意する必要がある食べ物はいくつかありますよね。
その中の1つに” うなぎ ”がありますが、妊娠に気が付かなかったり、気をつける食材と知らずに妊娠初期にうなぎを食べてしまった、なんてことは珍しくありません。
そこで気になるのが、妊娠初期にうなぎを食べてしまったけど大丈夫なのか、ということですよね。
もし妊娠中にうなぎを食べてもいいのなら、どのくらいの量にすべきなのか、また食べすぎたことによるお腹の赤ちゃんへの影響も気になるところです。
そこでこの記事では、妊娠初期にうなぎを食べてしまったけど大丈夫なのか、量やお腹の赤ちゃんへの影響についてお伝えしていきます。
妊娠初期にうなぎを食べてしまい心配になっているようであれば、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
妊婦初期にうなぎを食べてしまったけど大丈夫?
妊娠初期にうなぎを食べてしまったからといって、必ずしも赤ちゃんに影響があるわけではありません。
問題はうなぎそのものではなく、うなぎに含まれるビタミンAを妊娠初期に過剰摂取することにあります。
ビタミンAは赤ちゃんの発育に必要な栄養素ですが、妊娠初期に過剰に摂取してしまうと赤ちゃんの成長に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、妊娠初期はうなぎを食べる量に注意する必要があります。
うなぎの蒲焼きや白焼き100gには約1500μgのビタミンAが含まれています。
これは、妊娠初期の女性に推奨されるビタミンAの1日の摂取量である600μgをはるかに超える量となります。
ただし、これはあくまで推奨量であり、健康に影響が出ないラインの耐容上限量は3,000μgRE /日となっています。
【参考】厚生労働省:からだづくりの基礎となる「主菜」は適量を
そのため1日だけうなぎをたくさん食べたからといって、赤ちゃんにすぐに影響が出ることはないと考えられます。
- 妊娠初期に推奨されるビタミンAの摂取量 ・・・ 650〜700μg /日
- ビタミンAの耐容上限量 ・・・ 3,000μgRE /日
ただ、推奨量を超える量のビタミンAを毎日継続して摂りつづけることはおすすめできません。
うなぎの中でも肝の部分には100gあたり約4400μgものビタミンAが含まれているため、赤ちゃんの成長に影響を与えないためにも妊娠初期は食べるのを控えるようにするのがおすすめです。
妊娠初期に食べてもいいうなぎの量は?
うなぎは適量であれば妊娠初期でも食べることができますが、具体的にどれくらいの量であれば食べていいのか気になりますよね。
ビタミンAの必要摂取量は、年齢や妊娠の段階によって異なります。
妊娠初期で年齢が20代の場合、1日に必要なビタミンAの摂取量は650㎍ですが、30~40代の場合は700㎍に増えます。
- 20代の妊娠初期の妊婦の場合 ・・・ ビタミンAの摂取量 650㎍/日
- 30〜40代の妊娠初期の妊婦の場合 ・・・ ビタミンAの摂取量 700㎍/日
先ほどもお伝えしたとおり、うなぎのかば焼き100gには約1,500㎍のビタミンAが含まれています。
そのため、妊娠初期にうなぎのかば焼きを1枚を食べるとビタミンAの過剰摂取になってしまう可能性があるため、摂取量には注意が必要です。
上記のビタミンAの摂取量から考えると、妊娠初期に食べてもいいうなぎの適量は約40~50g程度が目安になりますね。
ただしビタミンAはうなぎだけでなく、レバーやサプリメントなどにも含まれています。
マルチビタミンのサプリメントにはビタミンAも入っており、食品と併用することで知らぬ間に過剰摂取になってしまっうこともあります。
ビタミンAが多く含まれる食品を食べるときはサプリメントを飲まないなど、上手に摂取量を調整するようにしましょう。
妊娠初期にうなぎを食べる場合は週に1回を目安に、バランスの良い食事を心がけるようにしてくださいね!
妊娠初期にうなぎを食べ過ぎるとどんな影響がある?
妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、具体的にどんな影響があるのでしょうか。
先ほどもお伝えした通り、ビタミンAはお腹の赤ちゃんの発達に必要な栄養素である一方、過剰に摂取することで先天性の異常を引き起こす可能性もあります。
特に妊娠12週未満にビタミンAを摂りすぎると、お腹の赤ちゃんに異常がおきるリスクが大幅に高まるという報告もあります。
妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、お腹の赤ちゃんに以下のような影響を及ぼす可能性があると言われています。
- 口唇口蓋裂(唇や口の割れ目が生じる異常)
- 頭部や体の筋肉の硬直感や痙攣
- 耳の形成不全(耳の形状が正常でない)
- 中枢神経系の発達異常
上記のものはビタミンAの過剰摂取に関係しており、妊娠初期はお腹の赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性が特に高い時期です。
そのためビタミンAの摂取量には注意して、過剰な摂取にならないようにすることがとても重要になります。
妊娠期間中はお腹の赤ちゃんが元気に成長するためにも、食事のバランスや内容には十分注意するようにしましょう。
ちなみに妊娠していない人でも、ビタミンAを過剰に摂取することより頭痛や嘔吐、吐き気、めまいなどの症状が現れることがあります。
妊娠中は体内の変化に対して特に敏感になっているため、お腹の赤ちゃんへの悪影響だけでなく、妊婦さん自身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
そのため、妊娠初期にはビタミンAの摂取量には十分に気をつけるようにしましょう!
妊娠初期にうなぎを食べるときの注意点は?
うなぎはビタミンAを多く含む食材のため、妊娠初期に過剰に摂取すると赤ちゃんの発達に影響を及ぼす可能性があります。
そのため妊娠初期にうなぎを食べる際は以下の点に注意するようにしましょう。
うなぎを食べる量に気を付ける
週に1回を目安に摂取する: うなぎの蒲焼きや白焼き100gには、ビタミンAが約1500μg含まれています。
これは妊娠初期の女性の摂取推奨量(650~700μg)をはるかに超える量ですが、一度だけの摂取では赤ちゃんに影響がないと考えられます。
そのため妊娠中にうなぎを食べる場合は、多くても週一回を目安に食べるようにしましょう。
うなぎの肝は避ける
うなぎの肝は100gあたり約4400㎍ものビタミンAが含まれており、うなぎの蒲焼や白焼きに比べて約2~3倍も多い量になります。
うなぎの身以外に肝も食べることで、ビタミンAの摂りすぎになってしまう可能性があります。
赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼす可能性があることからも、妊娠初期にうなぎの肝を食べることはできるだけ控えるようにしましょう。
ビタミンAを含む食品やサプリメントに注意する
レバーや野菜など、他の食品にもビタミンAが多く含まれているものがあります。
また、食べ物以外にもサプリメントや医薬品にもビタミンAが含まれていることがあります。
そのためうなぎを食べる日は、他にビタミンAを多く含む食材やサプリメントを摂りすぎないように注意しましょう。
妊娠初期にうなぎを楽しむ際は、適切な量を守ってバランスの良い食事を心がけることが大切です。
お腹の赤ちゃんの健康と発達を考えながら、美味しいうなぎを楽しんでみてくださいね!
妊娠初期にうなぎを食べてしまったけど大丈夫?量や赤ちゃんへの影響は? まとめ
妊娠初期にうなぎを食べてしまったけど大丈夫なのか、食べてもいい量や赤ちゃんへの影響についてもお伝えしました。
妊娠初期にうなぎを食べても基本的には問題ありませんが、ビタミンAを多く含む食材のため食べる量や頻度には注意する必要があります。
特にうなぎの肝にはたくさんのビタミンAが含まれているため、妊娠中に食べるのは控えるようにするのが安心ですよ。
うなぎを思いっきり食べるのは、お腹の赤ちゃんや妊婦さん自身のためにも、産後の楽しみの1つにとっておくのもいいかもしれませんね♪
妊娠期間中はビタミンAの過剰摂取には気をつけながら、今しかないマタニティライフを楽しんでみてくださいね!