妊娠中にたらこを食べてしまった！たらこおにぎりやたらこパスタは食べられる？

妊娠中に食べてはいけないものや、控えた方がいい食べ物はたくさんありますよね。

食べた後にふと「食べてしまったけど大丈夫？！」「これは妊娠中でも食べられる？！」なんて心配になった経験をしたことがある妊婦さんは少なくないのではないでしょうか。

そんな食べ物の1つに「たらこ」があります。

たらこはたらこおにぎりやたらこパスタなど身近なメニューに使われているので、口にする機会も多い食べ物ですよね。

この記事では「たらこをうっかり食べてしまったけど大丈夫？！」と不安になっている妊婦さんに向けて、妊娠中にたらこを食べても大丈夫なのかご紹介します！

また、たらこおにぎりやたらこパスタなど、たらこを使った身近なメニューについても妊娠中に食べられるのかお伝えするので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね♪

妊娠中にたらこを食べても大丈夫？

結論から言うと、加熱してあるたらこであれば妊娠中に食べても問題ありません。

しかし、生のたらこを食べる時は注意が必要です。

その理由として、生のたらこはリステリア菌に汚染されている可能性があり、口にすることで食中毒を引き起こす危険性があるためです。

リステリア菌は、家畜や自然界で広く生存している細菌の一種です。

妊娠中は免疫力が下がっているので、リステリア菌が体内に入ることで食中毒になる可能性は、妊娠していない人に比べて20倍以上と高くなっています。

リステリア菌の大きな特徴の一つに、低温や乾燥、高塩分にも強いという点があります。

そのため、高濃度の塩で味付けしてあるたらこを冷蔵庫内で保管していても、リステリア菌は死滅しないという特性があります。

妊娠中に感染しても症状が出ないこともありますが、お腹の中の赤ちゃんは大きな影響を受けることがわかっています。

そのため妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんのためにも、生のたらこを口にするのは控えるようにしましょう。

たらこの他に、ナチュラルチーズや生ハムなどもリステリア菌による食中毒のリスクがあるので覚えておくと安心ですよ。

妊娠中に気をつけるべき食べ物について、以下の記事でも詳しくご紹介しているのであわせて読んでみてくださいね！

妊娠中にたらこおにぎりやたらこパスタは食べられる？

加熱したたらこは妊娠中に食べても問題ないため、おにぎりの場合は焼きたらこにすることがおすすめです！

市販のたらこおにぎりも具材が焼きたらこのものを選ぶと安心ですよ♪

市販のおにぎりの中には、半生の状態のたらこが入ったおにぎりも販売されているので、購入する際は必ずチェックするようにしましょう！

たらこパスタを作る際はしっかり加熱するためにも、たらこソースを一煮立ちさせてからパスタにからめるようにしましょう♪

また、市販されているレトルトのパスタソースは製造工程で加熱殺菌を行っているため、そのまま食べても問題ありません。

それでも気になるという場合は、しっかり熱くなるまで加熱してからパスタにかけると安心ですよ♪

きちんと加熱処理をすることでリステリア菌による食中毒を予防できるので、加熱処理をしっかりと行なって安全においしくたらこを食べてくださいね！

妊娠中にたらこを食べる時の注意点は？

ここでは妊娠中にたらこを食べる際の注意点についてご紹介します！

しっかり加熱する

リステリア菌は低温には強いですが高温下では生き延びられないので、きちんと加熱処理をして食べると安心です♪

リステリア菌は70℃以上の加熱で死滅するので、70℃以上で数分間加熱調理することで、リステリア菌の死滅が期待でき食中毒の予防に効果があります！

たらこを食べる際は、加熱しすぎというくらいで食べると安心ですね♪

鮮度のいいたらこを選ぶ

たらこ自体が傷んでいるとリステリア菌による食中毒以外でも、お腹を壊してしまう危険性があります。

そのため、たらこを購入する時は鮮度の良いものを選ぶようにしましょう！

鮮度の良いたらこは

• 透明感がある
• ふっくらと張りのあるもの
• 皮に張りがあり表面がにツヤがある
• 身がつまっていてずっしりと重みがある

といった特徴があります。

鮮度のいいたらこの特徴を参考に、おいしいたらこを選みてくださいね。

無添加・無着色のたらこを選ぶ

たらこは色をきれいに見せるために、合成着色料が使われていることが多いです。

それ以外にも酸化防止剤や発色剤など、多くの添加物がつかわれていることがあります。

食品添加物が赤ちゃんの成長に影響を及ぼす可能性があるため、できるだけ無添加のものを選ぶのがおすすめです。

たらこを購入する際は「無添加・無着色」のものを選んで、しっかり火を通してから食べるようにしましょう♪

たらこに限らず、妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにも、日頃から成分表示や食品添加物の表示に気を配り、無添加・無着色の食品を選ぶようにしてみてくださいね！

塩分の量に注意する

たらこは塩蔵（えんぞう）しているため、塩分を多く含んでいます。

たらこには100g当たり約4.6gの塩分が含まれているため、食べすぎると妊娠高血圧症候群のリスクが高くなります。

妊娠高血圧症候群になると、特に重症の場合、子宮や胎盤での血流の流れが悪くなり、赤ちゃんが栄養不足や酸素不足に陥ってしまうことがあります。

その結果、赤ちゃんの発育不全や低出生体重児のリスクが高くなる他、出産時に母体への負担があがるなどのリスクが高くなります。

おにぎりに入っているたらこの量は大体10g前後なので、たらこおにぎり1個当たり約0.5gの塩分が含まれています。

たらこ以外の食品からも塩分を摂取することを考えると、たらこをたくさん食べるのは塩分の摂りすぎにつながるため好ましいとは言えません。

厚生労働省が定める妊娠時の塩分目標量は6.5gなので、妊娠中は減塩を心がけて6.5g以内になるように心がけてみてくださいね！

妊娠中にたらこを食べてしまった！たらこおにぎりやたらこパスタは食べられる？まとめ

今回は妊娠中にたらこを食べても大丈夫なのかということや、普段から口にする機会が多いたらこおにぎりやたらこパスタの安全性についてもご紹介しました。

妊娠中は加熱調理したたらこであれば食べても問題ありませんが、生のたらこにはリステリア菌による食中毒の危険性があります。

そのため市販のものを食べる際は、加熱したたらこが使用されているか確認してみてくださいね！

ご家庭で料理する時も焼きたらこにしたり、パスタソースをきちんと加熱することでリステリア菌の食中毒を予防することができます。

妊娠中は鮮度の良いたらこを選び、しっかり加熱して食べ過ぎに注意するようにしましょう。

妊娠中でもたらこは食べることができる食品なので、ご紹介した方法を参考に安全においしく食べてみてくださいね♪